日本人は、「極めて勤勉」な国民性を有しており、世界で見てもその特性は日系企業の最大の強みと言える。
その特性が発揮され、日系企業から生まれた様々な製品・サービスには高品質・高付加価値なモノが多い。
製品・サービスとしての進化を続け、他国ではおそらく追随することができないモノもあったりする。
携帯電話(フューチャーフォン)などのガラパゴス化・商品はその一例である。また非接触カードを軸としたサービスの仕組みは日系企業がグローバルシェアでもほぼ占有の状態である。
他国からすると「ここまで造り込むか」と思われていることだろう。
そのような製品・サービスが生まれる最も大きなポイントは、日系企業の人々の執念に近い働き方が源泉となっていると考えられる。
「コツコツと積み重ねて、成果につなげる」
これが、日系企業で成果を出している人たちの基本セオリーだ。
至極まっとうな考え方であり、自分も可能な限り見習いたい。
しかしながら、本当はこれだけではないはずだ。
「どうやったら他が追随できない成果が出るのか?」を考えてみる。
・成果を出せるスピードは人それぞれである。
・アイデア発想もその人のセンスに左右される。
また多くの人は、
「自分はこのくらいの人間だ」と考えている。
慎ましく生きていく上で、大事な考え方であることは否定しない。
「じっくりと人生に向き合っていきたい」
このような生き方も間違いなく正しい。
こう考えてしまうと、これで「終了」である。
「本当の成果を上げている人」の共通項をはかると、
この考え方を「リセットしている」のではないかと受け取れる。
なんらかのキッカケに遭遇し、
おそらく、
「リミッターを外した」のではないか、と考える。
リミッターとは、車などの制御装置である。
本来は高い出力を持っているが、制御をかけないと車体への影響、スピード制限などで問題が出るため、メーカーは必ず車体にリミッターが掛かる仕組みを施す。
車でもリミッターさえ外せれば、本来の力が発揮できるということになる。(必ずリスクも伴うが。)
人間にもリミッターがおそらくある。
そのリミッターは理性で制御される。
それを外すことができれば、どうなるのか?
人は潜在している能力を発揮できるはずである。
あらためて考えると、高い成果を上げている人はこのリミッターを外すことに成功した人だと思われる。
何がキッカケでそうなったかは人それぞれだ。
もし自身でリミッターを外せるのなら、人は自分の持っている能力を開花できる可能性が限りなく高まると言える。
人には必ずなんらかの「固有の能力」があり、その人にしかない力を発揮できるはずである。
それを発揮できるか否かは、どう行動して、キッカケに辿り着くにかかる。
「リミッターを外せ」
自分自身を追求していくのなら。