企業において人材育成のテーマはかかせない。
人材育成のテーマは、仕事のスキルアップ、計画の立て方、コミュニケーション、など多岐に渡り、社員個々が仕事人として力量を向上させるためのものが多い。人材のレベルアップが企業のレベルアップにつながる。
企業教育を主体の仕事としていた頃は上記のように考えていたが、ここ十数年で経営コンサルを主体とするようになってからは自身の考え方に変化がでた。
コンサルを通じて企業をみていると、「人材育成はやっているが、必ずしも業績向上に直結しているわけではない」というケースによく遭遇した。企業には様々な人が多様な価値観を持って働いている。社員が多様な価値観であるため、教育を手段として会社の考え方に一致させるには工夫がいる。昔であれば、社員の考えを会社の考えに一致させることは今ほどは難しくはなかったであろう。
社員は表面的には会社の考え方に従うとしているが、本音の部分では違うというケースをたくさんみてきた。そのような社員の割合が多いと、当然ながら業績向上の活動には「見えない壁=支障」が出てくる。
実際に人材育成のために企業研修を実施したとしても、結果として社員個々が「会社のために頑張る」という考え方に単純にはならない。「個人主義」とは言い過ぎかもしれないが、その傾向は以前と比べても強くなっていると感じる。
以上より
『人材育成は大事だが、単純にやるだけでは会社の業績が伸びることはない。人が育つための環境を整えることが大前提であり、その環境のもと「経営」を意識させ、人材育成をするべきである。』
という結論に至り、本質的な課題解決をはかることから始め、人材育成に取り組むようになった。
各社にはそれぞれの置かれている状況があり、それに合わせて人材育成のやり方は様々なステップを踏まなければならない。
人材育成をやる場合においても、「企業経営」に焦点にあてて進めることが大事である。
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