No.64 会社のビジョン

会社の最上位の考え方は「経営理念」である。
「我が社はこうありたい」というすべての指針となるものである。
「経営理念」は会社が続く限り、普遍的な考え方となる。

それに対して「ビジョン」は”一定期間の到達点”として定性・定量でまとめられる。
例として「我が社はハイレゾ市場で音響技術を駆使することで唯一無二の品質を実現し、シェア50%を獲得する」なんて感じである。

ビジョンをまとめる際に、3年もしくは5年の期間が用いられることが多いが、10年の”長期ビジョン”なんてものもある。
ただ10年もの長い期間であると、市場環境が大きく変わり、その会社の存在価値も必要に迫られて変わるはずなので、「長期ビジョン」としてまとめることが可能なのかは疑問である。※市場の長期的な先行きがはっきりと見えているなら別である。

会社の「ビジョン」をまとめるコンサルティングはこれまでにもしてきた。
会社の「ビジョン」が無いからつくりたいというオーダーによるものである。

ビジョンの策定は、経営トップと主要幹部でプロジェクト的に進め、それをコンサルとして支援するケースが多い。

作業を始めても、すぐにビジョンがまとまるということはまず無い。
自社のことはよく分かっているはずなのに、まとめるということになると別なのである。
メンバーは自社のことが分かっているようで、分かっていないことに気づく。

長年経営をやってきたならば、どの会社にも「存在価値」というものがあるからこそ、生き残れているはずだ。
この先も市場で発揮していくであろう「真の存在価値」をまとめ、経営トップの思いが整理できればビジョンは明らかになる。
ほとんどの会社において、この作業の過程では経営トップ・幹部ともに生みの苦しみを味わうことになる。

面白いもので、まとめられた時にはメンバーの顔が晴れやかになる。
”モヤモヤ”から”スッキリ”するという感じだろう。

市場環境の先行きが不透明でモヤモヤ感を抱えている会社が多い。
ビジョンをまとめ、スッキリとした会社が増えることで全体が活性化されていくだろう。

㈱シーアークス 渡辺正人 Profile
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