会社は組織と人で成り立ち、
知恵と力を結集して発揮させるところに意味がある。
「どうすれば上手くいくのか」を考えるとき、「集団とチームの違い」を考えることから始めたい。
集団は「ただ人が集まっている」だけ。そこに共通の考え方や方向性は無い。
チームは「同じ目標を持ち、成果を上げようとする人たちの集まり」である。
この2つの言葉には、これだけ大きな意味の違いがある。
更に組織を考えると「チームごとで役割・機能を定め、チーム間で連携することで最大の成果を目指す集まり」である。
組織の「あるべき姿」と言える。
以前は「チーム」と言えたが、何らかの原因で「集団」にレベルダウンしてしまうことがある。
連携機能が低下するパターンだ。
その兆候が見えたなら、
「集団・チーム+組織の定義」を社内で再確認することだ。
「その意味が本当に理解できているか」である。
「その意味すら、考えなくなっている(麻痺している)」なら、かなり重症である。
あらためてチーム力・組織力を回復させるための「3つの基本ポイント」を示す。
1.経営者=会社が意思を明確に示し、理解させる
2.目指す成果を定め、共有する
3.知恵を集め、主体的に行動し、成果を目指す
これは「組織を動かすための原理原則=基本プロセス」だ。
良い会社は、この流れが維持され組織の活力を生み出し続ける。
状態の悪い会社は、この流れに大きな問題もしくは欠陥を抱えている。
人間でいう「血管が詰まっている」状態で、1~3のいずれかのプロセスが機能不全を起こしている。
このケースでは、
「基本プロセスの改善・回復をはかること」
が当面の最重要テーマとなる。
よくあることだが、
「色々な事をやらなければ、、」と考えがちになるが、間違えてはいけない。やることが分散するだけである。
根本的な解決をはからないと意味がない。
そのポイントは、
「なるべくシンプルにすること」※捨てる勇気が必要
「理解・行動できるまで、辛抱強く、繰り返すこと」
が最も有効で、遠回りのようで近道である。
それができれば、必ずや組織は復活するだろう。