No.195 リーダーと管理者の決定的な違い

会社では、然るべき誰かによって「判断」と「決断」がなされ、モノゴトが動いていく。

●「判断」と「決断」とは

◇「判断」とは、基準に従って「良いか悪いかをはかること」である。
組織・チーム内で判断基準が共有化されていないと、人によって判断の違いが出る。そうなると高い確率で組織は混乱する。
ある程度のレベルで目的・目標への認識が一致していれば、それが判断基準となり、判断結果はおおよそ近いものになる。

◇「決断」とは、「意思を決めて実際に行動すること」である。
「決断」は「判断」と比較し、人により差が出やすい。

・大局が見えているか、そうでないか。
・短期的か、長期的か。
・自分を大事にするか、他者を大事にするか。など。

その人の視野・思考・価値観などの違いにより、決断の内容は良くも悪くも違ったモノになりやすい。

●会社で求められる存在

会社には「判断」と「決断」が常に必要とされる。

それによって、会社の「方向性とやるべきこと」が定められ、繰り返すことで前に進み続けることができる。

やるのは「意思決定者」である上位者だ。
上位者に必要とされる能力は「事実を正しく掴んで、判断ができること」である。

ただ「判断」のみでは「只の管理者」でしかなく、価値はそれほどない。

会社において、本当に必要とされるのは「決断できる人」だ。

会社の業績向上のために、問題解決のために、
「正しい判断のもと、決断=実際にアクションする」ことができれば存在価値は大きくなる。

それができれば「真のリーダー」であり、会社にとってかけがえのない存在となる。

「決断」できるかどうか、これが「リーダー」と「管理者」の決定的な違いである。

●「判断力」「決断力」を高めるポイント

◇拡い視野で会社の内外の状況を把握し、その変化の予測と想定を持つこと

◇判断の対象と着眼点を網羅し、それを基準となるよう明確に定義すること

◇判断基準をチームで共有化し、共通の考え方・モノサシとすること(より正しい判断ができるようになる)

◇判断基準をもとに、タイムリー=適時に判断すること
(判断すべきタイミングを外さない。判断を先送りにしない。)

◇会社が抱えるリスクを押さえ、危機認識を持つこと
(危機感が決断のトリガーになる)

◇「自分以外で結論を出してくれる人はいない」くらいの考えで、当事者意識を持つこと=自分が決断する覚悟を持つこと
(他の誰かが決めることを期待している、決断力は身に付かない。)

決断できる「真のリーダー」は、新しい価値を会社にもたらし、未来の業績を創る推進力となる。

「真のリーダー」が会社を引っ張り、良い会社が増えていくことを心から願う。

株式会社シーアークスHP


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