No.194 負け癖がついた会社の見直しのポイント

業績が上がらない会社をみると、いわゆる「負け癖」がついていることが多い。

負け癖の原因を探ると「目標設定・計画・実行の在り方」に問題を抱え「間違った目標」でサイクルが回っていたりする。
望んでいる結果がなかなか出ないと、組織全体が沈滞ムードになる。
「できない目標を掲げ、達成できないことが続く」ことにより、「できないことが当たり前」になるからである。

間違った目標にはもともと納得感がないため、それを実際にやり遂げようという積極的な行動にはつながらない。
社員は心のどこかで「そもそも達成はムリだ、達成できないのは自分のせいではない」と思っている。
目標設定を間違うと、モチベーションが上がらず、成功に向かうセルフイメージを傷つけ、さらに達成できない=負け癖をもつけてしまうことになる。

負け癖というのは一旦こびりつくと簡単に取れるものではなく、何をするにしても「また失敗するのではないか」と不安を募らせる厄介なモノだ。
「自分は何事も失敗する」という固定されたセルフイメージを描き、「またきっと失敗する」と自己暗示をかけているような状態になる。

このような状況を打破するため、正しい「目標設定→計画→実行」の一連の流れをあらためて考える。

1.目標=【魅力的✕可能性+具体的】
正しい目標とは、まず「達成できたらいいな」と魅力を感じ、「達成できるかもしれない」という可能性を見いだせないとやる気が出てこないモノである。
目標の内容には「魅力」と「可能性」が含まれている必要があり、どちらか一方でもゼロだと自分が感じるなら「目標設定として正しくない」と言うことになる。
目標は高すぎず低すぎず、「頑張れば手が届きそう」という辺りで設定するのがベストである。
また「目標が具体的」であることは重要なポイントである。

2.計画=【具体的+現実的】
計画とは「目標を達成するために何をするか」という具体的なアクションを示す。
計画の「具体性」は実現の可能性を高め、継続できる「現実性」を有しているコトもポイントである。
一度立てた計画でも、それが実行できない場合、もしくはもっとできる場合は、その都度柔軟に修正していくことも必要となる。

3.実行=【達成感+挑戦を楽しむワクワク感】
計画を実行することで、自分の設定した目標にまた一歩近づいたという実感とともに、日々の充実とモチベーションも高まり、目標達成の可能性も上がっていく。

魅力的な「目標」と「計画」を立て、「課題への挑戦を楽しみながら日々の計画を実行していく」という前向きで積極的なサイクルに改善できるかがポイントとなる。
更には、これを継続させることが最も重要なコトであり、それが実現できれば、何事に対しても結果を出していく「勝ち癖がついた組織」に生まれ変わるはずだ。

株式会社シーアークスHP