No.180 業績の見方をあらためて考える

最近では「前ほどは儲からなくなってきた」という会社は多い。

「儲からない」=「(過去と比較し)収益性が低下している」ということである。

「収益性が低下」すれば、企業に得られる利益は減少する。

収益性が低下する要因は、

①同業企業に競争相手が増え、受注競争が激しくなる。
 (海外企業までが相手であれば競争はより激化する)

②競合で「儲け度外視?」であるかのような価格を提示し、結果的に市場が荒れる。(それまでの市場相場が崩れる)
※このような会社は”カテゴリーキラー”と言われたりもする。
 稀に本当に”ビジネスとして低価格を実現”し、同業を駆逐してしまう企業も現れる。

③顧客事情(原価低減)により、サプライヤーへの値引き要請が激しくなる。

①~③はどの業種にもレベルは違えどほぼ起こり、企業は対応を余儀なくされる。

ただ「この状況に陥るのは避けられない」と考えるのでは、商売をするモノとしては面白くない。

「儲けること=商売をやっている目的」である。

その”本来の目的”に立ち返った場合に、何を考えていくべきか。

「利益はどうなのか?」
「利益を出すための商売の選択肢はどうなのか?」
をあらためて考えなければいけない。

もっと実感として理解するならば、

『損益計算書を下から逆に見てみること』
をオススメする。

「いかに収益性が低下しているか」をあらためて実感できるし、
その収益レベルを見て「悔しい」と感じるだろう。
※もし悔しいと感じることすらできないとしたら、
経営者としては「諦め病」という重い病に懸ってしまっていると考えた方が良い。

「収益性が低くなってしまった(→仕方ない、なんとか利益が出るようにコストダウンしよう)」
ではなく、
※経営者レベルでこの感覚がずっと続くと、高い確率で企業は”ジリ貧状態”になる。

「収益性が低下しており、大きく発想を変えてアクションしないといけない」
にならないと、”これからのスタート地点”に立つことはできない。

いまの業績をどう捉えるか、
各社各様だが、それだけで「向かうべき方向とやること」は大きく異なってくる。

株式会社シーアークスHP

にほんブログ村 経営ブログへ

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ


No.180 業績の見方をあらためて考える」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です