No.179 ヤルこと・ヤメルこと・アラタメルこと

経営は経営者の意思決定で決まる。

その内容は広範囲に及ぶが、
「ヤルこと・ヤメルこと・アラタメルこと」
が意思決定で求める結論である。

業績が順調に推移している会社を見ていると、
「ヤルこと・ヤメルこと・アラタメルこと」
を決める回数・時間が少なくなっていくことに気づく。

先手で決めたことが正しい結果を生んでおり、
「限られたポイントだけを決めれば良い」
という状態になっていることが伺える。

意思決定のサイクルが良いと、業績も上がっていくケースが多い。

実は中小企業はワンマン経営で良いと考えている。

リーダーシップを発揮できる経営者によって、
独断専行の意思決定で会社を動かす方が上手くいったりする。
ただその絶対条件は、その経営者の判断が的を得たモノであり続け、ブレないことである。
※経営者の判断のバランスが崩れ、会社が崩壊していくというケースは比較的多く、それはワンマン経営であるが故のリスクとも言える。

これに対して、
意思決定の内容・スピードに課題を抱える会社もある。

以前は決められていたのに、決められなくなるケースもある。

原因はいくつか考えられる。

1.経営者が社内外から正しい情報を得られていない。
何故そうなったのかの理由は、会社により様々である。
コミュニケーション不足、単純な情報の枯渇など。
情報が不足すれば、モノゴトは決められなくなる。
広く情報を集め、決まったことを社内に周知させ、情報が常に集約できる状態を維持させないといけない。

2.組織の意思決定の構造に欠陥
ワンマン経営者でも、実のところは100%の意思決定はしていない。
会社によりそのレベルは異なるが、組織の意思決定プロセスがある。このプロセスに問題があると、意思決定ができなくなる。人間でいうところの血行不良と同じであり、これにより会社が危機に瀕する場合もある。

3.決めることが多すぎる=処理不全になる
色んなことをやり過ぎると、決める数が膨大な量になっていく。
やらなければいけない事案として設定されているが、適切な判断のもと、タイムリーに決められる数にも限りがある。
最初で総量をコントロールできないと、最後には決めることがほぼできなくなる。
こうなると正しい判断ナシで進行する事案が、どんどん増加していく。

上記1~3はコンサルをやっていて、マネジメントに課題がある会社でよく見る現象である。

「ヤルこと・ヤメルこと・アラタメルこと」

スムーズにできる会社は、
今後も業績を伸ばしていくことだろう。

株式会社シーアークスHP

にほんブログ村 経営ブログへ

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です