コンサルタントの仕事をしていると、
「国内企業の行く末がどうなっていくのか」
を考える機会がよくある。
「アベノミクス効果で経済が活性化してきている」
というニュースが流れていたりする。
ただそのニュースがあったところで、
「日本の産業は大丈夫だ」という風に単純には思わない。
逆に「本当に安心してよいのか」になる。
確かに一時期と比べて、クライアントの数字を見れば実数値として回復していることが分かる。
ただそれは
「リーマンショック・東日本大震災後の最悪な数字から比較して」である。
実際のところは、
「それ以前の数字に近づいているだけ」である。
この良い流れとも思える?状況は今後も続くのか、
を考えると「不透明である」と言わざるをえない。
企業の業績そのものは「回復」と言えるが、
実際には伸びているわけではない。
ここの捉え方の温度差が各社にあると感じる。
業績回復に力を入れており、それなりの成果も出ている。
目の前の課題に対応するのは企業としては、
「当たり前の事」である。
ただ先行きの予測をして、未来に向けて本当の意味で手を打っている企業は少ない。
市場の需要と業績の伸びの要因を正確にはかれていれば、本当の実態を理解し「何をやるべきか」の答えは出るだろう。
業績回復に加え、
「未来を創ることにどれだけ時間が割けているか」
も問われる事である。
景気動向は大事な指標である。
いまの業績も大事である。
ただそれだけでは、
企業が永続していく上で充分とは言えない。
国内には価値ある企業が多いと考える。
一社でも多く、
「永続への道」を創っていっていただきたい。
そのためには正しい「業績の捉え方」が求められる。