No.175 シンプルに考える

仕事の成果のプロセスを思案していると、
いつの間にか「アイデア欠乏症」や「思考停止」になっていることがある。

そのときの精神状態にもよるが、その人の持つ成功・失敗体験によるところがある。

成功・失敗体験は人の発想にプラス・マイナスの影響を及ぼす。

「成功体験があるから良い」
「失敗体験があるからダメだ」
ということではない。

人の体験は成功であれ、失敗であれ、その人がその体験をどう捉えているかが大事であり、
その後の仕事にプラス・マイナスのどちらの影響も及ぼすということである。

ここで考えなければいけないのは、
「自身の体験が、果たして今の自分の仕事にプラスになっているのか」
ということである。

「以前はこのやり方で成功した」
「以前はこのやり方をやってしまったが故に失敗してしまった」
これはこれで経験則から学ぶということでは良い。
成功したならば、成功パターンになる。
失敗したならば、失敗しないための対策をする。

ただ、人の体験はそれ自体が新たな発想の邪魔をする場合がある。

過去に成功したことは、現在では「方法論が陳腐化」しているかもしれない。
過去に失敗したことは、現在では「方法論が確立した基本セオリー」になっているかもしれない。

本来、問われるべきことは
「これから成功するためには何が良いのか」
「いま成功するためには何をやるべきか」である。

そのためには、フラットに原点・現在をみて「シンプルに考える」ことが必要であると考える。

ここに辿り着くためには、自身の体験は一度リセットに近い状態にして、
可能な限り「客観性」を獲得すべきである。

発想力は経験に基づくものと言えるが、経験を超えたものでもあると考える。

発想の神様がいるとするならば、
実は「シンプルな思考を持っている人」に降りてくるのでないか。

その意味でも「シンプルに考える」ことは大事なポイントである。

シーアークス


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