本日より、組織と人の革新を再開する。
今回のテーマは、「人の革新のポイント」における「戦略と組織・人の関係」である。
会社には「戦略」という言葉がある。
「戦略」は大事な考え方であり、事業を進めていくための上位概念であり、事業ドメイン(事業領域)とともに、事業コンセプトを定めるものである。
※「戦略(上位)→戦術(中位)→戦闘(下位)」で、事業は展開されている。
会社は限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ)により、運営されている。
経営資源を活かし、最大限の成果を狙っていかないといけない。
そのためには、戦略の考え方が必要になってくる。
戦略を簡単に説明すると、
「選択と集中」である。
一番効果が期待できるマーケットおよびターゲットを「選択」して絞りこみ、限られた経営資源を「集中」させる。
もしくは、自社の最大の強みを「選択」し、重点ターゲットに「集中」させる。
「重点・集中・突破」の考え方が戦略である。
「組織は戦略に従う」と言われる。
戦略が明確になれば、戦略展開において、一番有効な組織の形が明らかになる。
この段階まで進むと、戦略に沿った組織を運用するために必要とされる人材のコンセプトが明らかになる。
・人をどう育成したらよいか?
・人を活性化させるには?
ということが課題となっている企業は多い。
ただ実際のところは、より上位の考え方である「戦略」と「組織」が明確でないケースが多い。
もしくは、それぞれは明確であったとしても、一連の考え方としてつながっていなかったりする。
そのような企業で、「人の活性化=人の革新」をはかろうとしても、ほぼ空振りに終わる。
教育のみを実施し、人の気づきに期待したとしても、ただ「やっただけ」になり、本当の意味での「活性化」にはつながらないだろう。
「戦略」と「組織」の明確化は、人を活かすための前提条件である。
もし、”人の革新”をはかりたいのなら、その前の段階で前提そのものを変えていかなければならない。