No.143 サッカー選手名鑑②「フランツ・ベッケンバウアー」

フランツ・ベッケンバウアーは、ドイツ史上最高の選手に挙げられ、「リベロ」を確立させた先駆者である。

「リベロ」とは、イタリア語で「自由な人」を意味する。

「リベロ」は、ディフェンスのポジションを基本とする。
ただ、そのポジションにとらわれず、機をみて攻撃にも果敢に参加し、自軍のゴール前から相手のゴールまで駆け抜ける。

サッカー1試合における選手の平均的な運動量は約11kmである。
ただリベロは守備をベースに攻撃参加もあるため、平均運動量を大きく上回る。
リベロをやり遂げるには「絶対的な体力」と「高度な判断力」が必要とされる。

ベッケンバウアーはリベロを完璧に体現し、なおかつ全てのプレーヤーを意のままに操った。

その姿から「ピッチ上の最高権力者=皇帝」と呼ばれるようになり、バイエルンでもUEFAチャンピオンズカップ優勝を果たした。

1974年に西ドイツ・ワールドカップ決勝で、ライバルだったヨハン・クライフと「西ドイツvsオランダ」で戦った。互いの強みを駆使して激しくぶつかり合った。

オランダのトータルフットボールも素晴らしかったが、皇帝ベッケンバウアーに完璧に統率された西ドイツが試合を制した。

トータルフットボールは先進的なシステムを確立した例だが、リベロは特殊なポジションを実現した例であり、この試合をもとによく比較される。

ベッケンバウアー以上のリベロは、未だにいないとも言われている。

ベッケンバウアーは偉大である。

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