【番外編】 コロナと株と経済

※今回は、少額投資家の独り言であり、現状の記録です。

昨今の日本経済の規模拡大は、株式市場の成長に支えられてきました。

最近では、iDeCo・NISAなど個人年金商品の取扱増加に見られるように、個人の投資機会も増え、株式市場はより活況となっていました。
年明けの2020年1月の日経平均株価は、2万4千円台でした。2020年は東京五輪が予定されていたため、年始時点では、2万6千円付近まで伸びるかな、淡い期待がありました。

しかしながら、、、コロナ感染拡大が状況を一変させました。
2月中旬、日経平均株価が1万6千円台まで急落しました。
景気の先行き不透明感が一気に増し、株式市場が過剰に反応したためです。
その急落のレベルが凄まじかったため、自身の保有する銘柄でも損失ダメージを喰らいました。下落スピードが早過ぎて、対処が遅れたためです。
そのときの気持ちを思い出すと、、、
「落ちるー!! 助けてー」です。

今回の株価急落時、ノーダメージで回避できた人っているのだろうか、まあ、いるとは思いますが。

その後ゆるやかに回復?したものの、4/21に原油先物が史上初・マイナス価格に転じた影響で、4/22には再度1万9千円を割り込みました。今回はどこまで落ちるのだろうか?


ちなみに、リーマンショックのときはどうだったかというと、
〔日経225〕
2007年2月 18,300円 → 2008年10月 6,994円(最安値)
※下落率▲62%
と、1年半で半分以下に下落していきました。下落率は凄まじいレベルです。
ただリーマン時は、2007年時点でサブプライムローンの焦げ付きリスクは捉えられ、その先の市場悪化も予測されていました。投資面では、早期に売りで、最小限のダメージで対処できた人は意外に多かったのでは、と思います。

リーマンショック直後の企業はどうだったかというと、メーカーの業績低下が顕著となり、通常稼働の50%以下がほとんどで悲惨な状況となりました。
一般消費の場面では、ゆるやかに景気悪化を感じたくらいであまり実感値は無かったのでは、と思います。


今回のコロナショックでは、その経緯と世間の反応がまったく異なります。
1月初めから、中国人観光客の減少が始まり、下旬にはまったくいなくなっていました。
2月中旬、株価が下落傾向に入った頃から、世間のザワザワのレベルが増してきた感じです。
現在では、外出自粛、施設運営休止、飲食業・サービス業の営業自粛などを目の当たりにし、一般の人でも景気悪化と先行き不透明感を強く感じています。
リーマン時は、企業業績は下降したものの経済や購買活動は動いていました。
ただ今回のコロナショックでは、企業業績の低下と合わせて、経済や購買活動に抑制が掛かっています。

しかしながら、日経平均株価で比較すると、リーマンショック時ほど下落していません。これからは分かりませんが、、、
その理由は、現在ではリーマン時と比較にならない位、株式の総数・総額が増えており、株価変動の影響が多方面に渡り、大きく出てしまうことが予測されるため「政府や日銀の資金投入で買い支え=補填している」からです。現在の日銀の投入額は1日当り1000億超だとか。
大企業では「いつのまにか日銀が大株主」なんてことが起こっています。ただ資金投入にも限界があります。これから企業救済策、雇用維持策など新たな予算を立て実行していかなければなりません。そことのバランスが保てなくなると、一気に限界を迎えます。
そうなったときにどうなるか、誰にも予測できません。というか、恐ろし過ぎて予測したくない、が本音です。

コロナ対策への政府方針が明らかになり、実行段階へと移る過程で「株価下落はとりあえずは収まった」という状況にはあります。
ただ、感染拡大の抑え込みが遅れるようなら、また株価は下落方向へ進む可能性はあり、予断は許されない状況です。

コロナ、早く終息してくれ!
※もう独り言レベルではないですね。。。

参考)
中国・日本の感染拡大は、2月時点で世界的にクローズアップされました。その後は、他国に急速に感染拡大しています。
現時点(4/22)の感染者数は、日本・1万人超、アメリカ・80万人超、他国でも数万~20万人レベルで、すべての国で増加傾向にあります。
感染者数の増加スピードで見ると、日本は他国よりも抑えててまだマシな方、と言えるか。。。減少傾向に入らないと意味は無いが。

〔参考データ/日本〕
□ インフルエンザ(2019年)
感染者数 約1000万人
死亡者数 3000人(死亡率0.03%)
□ 新型コロナウイルス(4/22現在)
感染者数 11,350人
死亡者数 277人(死亡率2.44%)
感染者数では例年のインフルエンザと比べると、かなり少ないですが、、、
死亡率では、、、ヤバいですね。。。