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No221.コンサルタントから見た強い会社・経営者の特徴

会社の業績には、好不調があります。
好調のときは、業績向上、すべてが上手くいく。社内は活気に溢れます。
不調なとき、「環境変化の影響」「売上の低迷」「組織内の問題」など様々、社内の雰囲気は最悪になります。

当たり前の話ですが、会社の業績の浮沈のカギは、経営トップにあります。その経営者の考え方・行動の特徴は、会社・社員にも大きく影響します。
会社の好調・不調のいずれの場面でも、経営トップの考え方・行動の特徴が顕著に現われます。

自身は、社員およびコンサルタントとして、これまでに多くの経営者(経営トップ)と関わってきました。
経営トップの数は、社員では8人/6社、コンサルタントでは100人以上です。
※在籍した会社:現存2社、消滅4社

今回は「コンサルタントから見た強い会社・経営者の特徴」をテーマとします。

■ 強い会社・経営者の特徴

自身の眼で見た多くのケースから「強い会社・経営者の特徴」を3点に集約してみました。

1.信念がある
何かを成し遂げよう、確固とした「信念」がある。
他者の意見を素直に聞く事もする。しかし、単純に鵜呑みにしない。短絡的に決める事もしない。
それは性格の頑固さとも違う。バランス感覚がある。
「自身の確立された判断基準」を大事にしている。
自身の考えに一定レベルの自信がある。それは過信でもなく、本人の思考・経験レベルでの「本質的・根源的なモノからくる自信」と感じる。

2.「何が大事か」をすべての判断基準に置く
会社にとって、事業において「何が大事か」が判断の基本。
「自分たちがやりたい事、やるべき事」「世に求められている事」に常にピントを合わせ、かつバランスを取っている。
※停滞する会社では「誰が大事か」でモノゴトが決まる傾向にある。要するに「声が大きい人」が強い。判断が正しければよいが、間違っている場合もある(偏っていたりもする)

3.決断のスピードが速い
正しく判断し、決断するまでのスピードが早い。すぐに行動する。
ただ拙速に決定している訳では無い。日頃から様々な情報を集め、常に頭を働かせている。他者からは「決断が速い」と見えるだけ。
「決定スピードはビジネスの競争力の源泉」、この考え方を社内にも浸透させている。会社全体の動きも速い。
「時間は有限 = 時間軸と期限」ですべての事を進める。
また最短で実現するための「最適の選択」をする。


例え、会社が不調に陥っても、上記の会社・経営者は業績の立て直しに成功しています。

また、強い会社の経営者は情報を充実させるため、積極的に外部(取引先・関係先のすべて)を活用するのに長けています。コストはかかりますが「その方が早いから」です。


「経営者は会社の羅針盤」です。
会社が「いまどこにいるか」「どこに向かうべきか」「何をゴールとするのか」それを経営トップが常に示せているか。
それができれば、会社のすべての動きに一貫性と推進力が生まれます。こういう会社が強いのは、当然の結果と言えます。

■ 停滞する会社・経営者の特徴

一方で、停滞する会社・経営者の特徴はどうなのか、上記とは真逆、すべてのバランスが悪い、と言えます。

コンサルタントの視点で、そのポイントを探ると、
・すべての仕事や取組みの理由づけが弱い
・「根拠ナシの考え方」「固定観念」が支配している
・時間は有限という概念そのものが弱い
・すべての動きが遅い
・上記すべての自覚が無い

その結果はどうなるか、「頑張っても、発想レベルで成果は頭打ち、それを超えない」が、ひたすら続くことになります。

停滞の原因は、外部要因、市場の需要や事業そのものに問題があるケースは多いです。
それと同様に多いのは「自分たちで社内問題に気づけない状況に陥っている」会社のケースです。こういう会社は「(目に見えない)問題が山積み」になる傾向にあります。


コンサルタントとして、自身の経験と着眼点で、経営トップの考え方・行動の特徴を見極めることを重要課題としています。
それが会社の特徴や状態を知る第一歩であり、そこに合わせた経営サポート(助言・アドバイス)につながっていくからです。

■ 株式会社シーアークス