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No.210 企業規模とあるべき姿

コンサルとして20年ほど活動し、様々な業種・業態の会社の仕事をしました。
規模では、主には中小企業ですが、大企業・中堅企業も合わせて、現在までに100社以上の会社を見てきています。その経験則から、会社の傾向的な特徴は捉えることができていると思います。
業種・業態の違いはもちろんですが、企業規模でも会社の様子はだいぶ異なります。

一般的な認識では、


大企業・中堅企業は
● 人材の質・量ともに揃っている
● 業務がシステム化・効率化されている
● 仕事のほとんどが形式化されており、誰でも一定の成果が出せる
● 様々な改善・効率化を進めるための予算をかけられる


中小企業は
● 人材の質・量で劣る
● 業務のシステム化・効率化が遅れている
● 仕事の多くが暗黙知で、個人頼み・マンパワーに委ねることが多い
● 改善・効率化はしたいが予算が十分ではない


だと思います。

確率的には”一般的な認識”であることが多いですが、
中小企業でも優秀な人材が揃っていたり、システム化が上手くできている会社もあります。
大企業・中堅企業でも、人材層にバラツキがあり、業務の多くに問題を抱えている会社もあります。

コンサル経験から結論づけていることがあります。
それは、会社における “あるべき姿” の考え方が、その姿に現れる ということです。

”会社において、何を大事にしていて、どんな価値提供を持って、どんな成果を目指すのか”

その考え方で会社の様子は大きく変わります。
顧客からの見られ方も変わります。
業績の捉え方・つくり方も変わります。
社員の働き方も変わります。
プロセスが変われば、最終的な成果も変わります。

企業規模の大小の差があれば、そもそもの影響力・効率性の違いがあり、最終的な結果にも違いがでるのは間違いありません。
ただ、大企業・中堅企業も最初は中小企業だったはずです。
規模拡大・成長発展できたのは、 ”どんな会社になりたいか” が明確にあったためであり、企業規模はその結果 だと考えています。


現在はコロナ渦です。世の中が大きく変わり、経営環境も激変の状況です。

コロナが契機となり、これまでに各企業が積み上げてきたモノが崩れ去り、
”会社の在り方そのものがリセットされたような状態” だと捉えています。
大規模・中堅規模であった企業も、サイズダウンを余儀なくされる可能性もあります。

今後の会社の生存のためには、真の価値、業績のつくり方、組織・人材 など、あらためて 会社の在り方を一から考えていく必要がある と考えています。

今一度、原点に立ち返り、会社の あるべき姿 を定めていくことをお勧めします。


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